日本医師会 赤ひげ大賞

受賞者

第3回 赤ひげ大賞受賞者紹介

東日本大震災後の現在も全力で医療再建に尽力

岩田 千尋
(岩手県/岩手県立大槌病院 院長)
岩田 千尋

38年間大槌町民および近隣住民の健康管理に貢献。東日本大震災の際には、被災した県立大槌病院において数日間にわたる停電と断水の中で懸命に医療活動に従事するとともに、入院患者を安全な場所に移送すべく奔走した。大震災後、人口と共に医師数も減少したままの大槌町において、現在も仮設大槌病院で定年退職を延長し、全力で医業に取り組んでいる。

在宅医療に長年取り組む、地域のかかりつけ医

西嶋 公子
(東京都/西嶋医院 院長)
西嶋 公子

東京都町田市という新興住宅地をベースに、33年間、かかりつけ医として活躍。開業当初から在宅医療に力を注いできた先駆者。「住民の、住民による、住民のための在宅ケア」を目標に、地域住民と協働し、国、都、市に訴え、市有地に600坪の高齢者施設を建設。外来診療、往診だけでなく、院内カンファレンスや住民とのふれあいの場を設けるなど、積極的な活動を行っている。

過疎地域に移住し、24時間年中無休で患者に対応

鬼頭 秀樹
(徳島県/那賀町立上那賀病院 病院長)
鬼頭 秀樹

大阪・和泉市立病院の外科部長として活躍していたが、僻地医療に関心があり、那賀町で新設の手術施設が外科医不在のために活用されていない現状を知って家族と移住。院内手術数を4割増加させた。また、病院の近くに居住し、24時間年中無休で患者に対応し、重症患者の救命率を向上させたほか、平日来院できない勤労者や児童のため、日曜午前中にも外来や往診を行っている。

あるべき在宅医療・介護を目指し患者に寄り添う

二ノ坂 保喜
(福岡県/にのさかクリニック 院長)
二ノ坂 保喜

「人生の最期は生活から切り離された病院ではなく、住み慣れた我が家で豊かな生活を過ごしてほしい」との思いで、足しげく患者宅に通い、患者やその家族とのふれあいを大切にしている。また、在宅医療への地域の理解を深めるために、在宅ホスピスのガイドブックを作成したほか、在宅介護を支えるボランティアの育成にも力を入れている。

離島医療をライフワークに日々の実践を続ける

古川 誠二
(鹿児島県/パナウル診療所 所長)
古川 誠二

鹿児島県徳之島から始まり、今日まで、25年間を離島医療に従事。離島のプライマリ・ケアの実践を行っている。通常の診療のほか、往診は高齢者を中心に24時間対応で、不在の時は全国から集まる先生方に留守を頼み、日々対応できる体制を整えるだけでなく、島内で対応できない患者は、ヘリコプターや小型飛行機を利用し、島外に急患搬送を行っている。また、公民館で英会話教室を開くなど、島内の教育にも尽力している。

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