日本医師会 赤ひげ大賞

小冊子

第12回

主催者挨拶
産経新聞社 代表取締役社長 近藤 哲司

「赤ひげ大賞」ならびに「赤ひげ功労賞」を受賞された皆様、誠におめでとうございます。

今年は5名の先生方を「赤ひげ大賞」に、14名の先生方を「赤ひげ功労賞」に決定いたしました。いずれの受賞者も地域に深く根ざし、住民の健康な生活を支えてこられた方ばかりで、まさに「現代の赤ひげ先生」の名前にふさわしいご活躍をされています。

平成24年に創設された「赤ひげ大賞」は、今年で12回目を迎えました。地域住民のかかりつけ医として日々奮闘されている皆様に、心から敬意を表します。また、その活動を支えてこられたご家族の皆様にもお祝いを申し上げます。

昨年を振り返りますと、新型コロナウイルスの感染法上の位置付けが「5類」に変更され、様々なイベントが再開するなど、社会・経済活動の活性化を実感できる年となりました。コロナとの戦いは4年以上に及びますが、日本における人口当たり死亡者数や致死率は、国際的にみても低い水準にとどまっています。これは、ここにいる皆様をはじめとする全国の医療関係者によるご尽力の賜物です。

ポストコロナの新時代に視線を移した矢先の今年元旦、能登半島地震が発生しました。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。被災地では医療設備等が十分整わない中、地元の医師らによる献身的な活動が続いていると聞きます。不測の事態にあっても最前線で対応に当たる医療関係者の方々に、ただただ頭が下がる思いです。

日本では超高齢社会が進み、人生100年時代が到来しつつあります。医療に求められる役割は、病を治すだけでなく、健康に暮らしていける時間をいかに長くできるかにまで広がっています。その成否を握るのは、地域医療を担う皆様の存在です。より一層のご活躍をお願い申し上げます。

私ども産経新聞社も報道機関として、紙面での提言やイベントの開催などを通じ、日本の医療の充実、さらには国民の長寿と健康的な暮らしの一助となるべく、これまで以上に力を尽くしていく所存です。

結びになりますが、「赤ひげ大賞」開催にあたり、ご協力をいただきました厚生労働省、フジテレビジョン、BSフジ、選考委員をはじめとする関係各位、特別協賛をいただいた太陽生命保険株式会社に、厚く御礼を申し上げます。受賞者の皆様、誠におめでとうございました。

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