日本医師会 赤ひげ大賞

小冊子

第4回

祝辞
内閣総理大臣 安倍 晋三

本日、栄えある「日本医師会 赤ひげ大賞」を受賞された皆様、誠におめでとうございます。また、支えてこられた家族の皆様にも感謝申し上げます。

受賞者の皆様は、それぞれの地域において、長年にわたり献身的に医療活動に従事してこられた「地域になくてはならない存在」であると伺っております。今回受賞された方々は、小児の在宅医療や重症児の医療に尽力された方々、在宅での看取りや地域医療をけん引されている方々、路上生活者に対する診療活動を通じて、地域住民の生活環境改善に取り組まれた方と聞いております。地域に根差した医療の中心を担う皆様の高い使命感と行動力は、まさに現代の赤ひげ先生であると思います。皆様の受賞は、全国で日夜黙々と地域医療に携わっていらっしゃる医師の方々の励みとなるものです。

私は昨年、政権の重要課題として、アベノミクスの第2ステージとして「一億総活躍社会」を提言いたしました。半世紀後の未来でも人口1億人を維持し、老いも若きも、病や障害を持つ方も、誰もがもう一歩前に踏み出すことができる社会を作り上げることは、次の世代に対する責任です。国民一人ひとりが、自分たちの地域で生き生きと活躍するための「安心」。何よりも、いつも地域を考え人々のそばに寄り添う皆様のような「かかりつけ医」の存在が必要です。

超高齢化のわが国では、国民の医療に対する期待もますます大きくなっています。こうした国民の期待に応えるためにも「かかりつけ医」を中心とした、「切れ目のない医療・介護」の提供が全国津々浦々で円滑に進むよう地域医療の充実に努めてまいります。

地域に密着して住民の健康を支える医師を顕彰する「赤ひげ大賞」の意義はとても大きなものがあります。「赤ひげ大賞」がますます発展されること、また、皆様方のますますのご活躍をお祈り申し上げて、私の挨拶といたします。

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