日本医師会 赤ひげ大賞

小冊子

第2回

祝辞
北海道医師会 長瀬 清

昨年の第1回のとき、北海道医師会から推薦させていただいた松田好人先生が大賞をいただきました。今回は2回目なので、少し遠慮していたのですが、「そういうことに関係なく推薦を」ということでしたので、下田憲先生を推薦しました。下田先生は表彰式に、羽織袴で来られましたが、実は背広を持っていません。いつも作務衣で過ごされていて、学会に出てくるときでも作務衣で来られます。本当は、表彰式も「作務衣で来たい」ということだったようですが・・・。

先生は本当に町民のために一生懸命尽力しておられます。医療ばかりではなくて、心に響くようなことばや音楽で癒しをするなど、そういうことを日常の生活のように行っています。

富良野市に住んでおられる倉本聰先生も、北海道は地図の縮尺が、本州や四国と違うのではないか、というくらい地図上で感ずるより広いというお話をされました。そして、北海道の医療についてのお話を聞かれた皆様は、北海道の医療があまりよくないような印象を持たれたかな、と少し心配もしておりますが、北海道は、下田先生に見られますように、本当によい医療を提供していると思っています。

下田先生の診療をしている地域は、幾寅(南富良野町)というところですが、ご存知でしょうか? ここは、高倉健さんの主演映画「鉄道員(ぽっぽや)」の駅です。あの映画に出てくるようなところで仕事をしているのが下田先生です。「赤ひげ大賞」にふさわしい、そういう医療を提供している先生です。そのほかの4人の先生方も非常によい仕事をしておられます。これらの先生は、大勢いる医者の中のほんの一部の先生です。本当のところは、推薦された先生方全員に賞を差しあげたいと思っているほどです。この賞が続いて、もっと多くの先生が顕彰されることを願います。

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