日本医師会 赤ひげ大賞

小冊子

第2回

祝辞
厚生労働大臣 田村 憲久(代読 村木厚子厚生労働事務次官)

本日栄えある表彰を受けられる五名の皆様に対し、心からお祝いを申し上げます。

受賞される皆様は、離島、へき地など医療の確保が困難な地域における医療活動、高齢者や障害児に対する医療や交流の場の提供等を通じて、住民の皆様が安心して生活をおくれるようなまちづくりに多大なる貢献をされました。これまで、それぞれの地域で住民の健康が守られてきたのは、まさに皆様の地道で継続的な活動があったからにほかなりません。改めて皆様の日頃のご努力に深く敬意を表します。

日本の医療は、地域や診療科間の医師不足や、勤務医を中心とした厳しい勤務環境など様々な課題を抱えています。また、今後、高齢化により、更に医療需要が高まると考えられることから、それぞれの地域で必要な医療を確保していくためには、医療機関の機能分化・連携による効果的かつ効率的な医療提供体制の構築が必要です。

厚生労働省としては、急性期から在宅医療・介護までの一連の医療サービスを地域において総合的に確保するため、病院・病床の機能分化と連携の推進、在宅医療の推進と介護の連携強化等を内容とする医療・介護サービス提供体制の制度改革に取り組んでおります。その実現のためには、地域医療の第一線で活躍される、全国の「赤ひげ」の皆様のご協力が不可欠です。皆様には、地域医療の発展のため、今後ともなお一層のご尽力をいただきますようお願い申し上げます。

今後一層の発展とお集まりの皆様のますますのご健勝を祈念して、私の挨拶といたします。

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