日本医師会 赤ひげ大賞

小冊子

第1回

主催者挨拶
日本医師会 会長 横倉 義武

今回第1回を迎える「日本医師会 赤ひげ大賞」は、今後、一層の高齢化の進展により、何でも相談できる「かかりつけ医」の存在がますます重要となっていくなかで、地域の住民の皆さんが健康で安心して生活できるよう、地域医療の現場で長年にわたり地域住民に寄り添い地道に尽力されている「現代の赤ひげ先生」にスポットを当て、その功労を顕彰することを目的として、日本医師会と産経新聞社の主催のもと、ジャパンワクチン株式会社の多大なるご協力をいただいて創設されたものです。

「赤ひげ大賞」命名の由来である「赤ひげ先生」は、山本周五郎(やまもとしゅうごろう)の時代小説「赤ひげ診療譚(しんりょうたん)」を基に、黒澤明(くろさわあきら)監督が映画化したもので、実在のモデルは、江戸中期に貧民救済施設である小石川養生所(こいしかわようじょうしょ)で活躍した小川笙船(おがわしょうせん)ですが、医療の本質は当時も今も変わりません。医師は、患者さんを前にした時、その方に寄り添い、同じ目線で治療に当たることが求められます。そのためには、私どもが行っている医療というものが、医療提供者である医師を始めとするさまざまな医療関係者の方と、医療をお受けになる患者さんとの信頼関係に基づいた協働作業でなければなりません。

今回、受賞された5名の先生方は、いずれも各地域において、献身的な医療活 動を通じて患者さんの治療に携わっている方々で、まさに「現代の赤ひげ先生」としてご活躍されていらっしゃいます。

日本医師会は、「地域医療の再興」を第一に掲げ、地域の実情にあった、地域で必要とされる医療を適切に提供していく体制を構築し、今後も医療を通じて国民の皆様が安全で安心な生活を送れるよう「国民の生命と健康を守る専門家集団」として、さまざまな事業活動や国への働きかけを行って参る所存であります。

今後とも皆様方のなお一層のご支援を賜りますようお願い申しあげます。

受賞者の先生方、誠におめでとうございました。

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