日本医師会 赤ひげ大賞

小冊子

第8回

選考委員コメント
羽毛田 信吾 委員

今年は特に女性医師、高齢の医師が多かった印象だ。地域で長く医療に従事してきたという裏には、地域住民からの信頼があったはず。悩ましい選考だったが、赤ひげ先生の功績を顕彰することで、後に続く志のある若い医師が奮起する契機にしてほしい。

向井 千秋 委員

地域との密着性や医師としての継続年数、女性活躍などを考慮した。現代の赤ひげ像とは何か毎回悩みながらの選考だが、知識だけでなくどうやって人に寄り添っていくかを若い医師が考えられる素晴らしい賞として継続していくことを願っている。

檀 ふみ 委員

事前に候補者を選考するときは、命に向かって仕事をしている先生に優劣はつけられないと悩んで徹夜になってしまう。大賞にならなかった先生も含め、皆さんが素晴らしい仕事をしている。世の中にこれだけの素晴らしい先生がいることを誇らしく思った。

ロバート キャンベル 委員

長い期間、地域住民に寄り添い、住民の健康管理に貢献した先生や、災害発生時の対応、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)への取り組みなど、強い使命感を持つ先生を高く評価しました。

河合 雅司 委員

今回は女性の推薦が多く、世の流れを感じた。地方を歩いていると、医師は地域そのものだと思う。医師がいないところに人は住めない。それが危うくなっているこの国で、大賞に選ばれた先生たちには地域医療の太陽になっていただきたい。

吉田 学 委員

多くの先生が医療を通じて日々地域と向き合い、支えていることが伝わってきた。在宅看取りやたび重なる災害など取り組むべき課題が多くある中、健康を中心に地域住民の生活を支えるかかりつけ医機能の重要性を再認識した。この賞が、若い医師が地域医療を考えるきっかけになればと思う。

page top