日本医師会 赤ひげ大賞

小冊子

第6回

主催者挨拶
日本医師会 会長 横倉 義武

本日ここに、ご関係の多くの皆様のご出席のもと、第6回「日本医師会 赤ひげ大賞」の表彰式を行わせていただきますことを心から感謝申し上げます。

「日本医師会 赤ひげ大賞」は、地域医療の現場で長年にわたり地域住民に寄り添い地道に尽力されている先生方を「現代の赤ひげ先生」に見立て、その功労を顕彰することを目的として、平成24年に創設したものです。

「赤ひげ大賞」という名称ですが、その由来は、山本周五郎の時代小説「赤ひげ診療譚」にあります。この「赤ひげ先生」の実在のモデルは、江戸中期に貧民救済施設である小石川養生所で活躍した小川笙船と言われていますが、貧しく不幸な人々に寄り添い、身を粉にして働く頼もしい医師というイメージを思い起こす方も多いのではないでしょうか。

6回目となる今回、大賞を受賞された5名の先生方は、いずれも各地域において、献身的に医療活動に従事され、患者さんの信頼も厚い方々ばかりであります。

更に今回は、選考委員の強いご希望を受け、東日本大震災後、自らも被災されながら、被災者の支援活動を続けてこられた2名の先生方に「選考委員特別賞」をお贈りすることといたしましたが、大賞受賞者の5名の先生方を始め、7名の先生方は、まさに「現代の赤ひげ先生」と言えます。

「人生100年時代」と言われる中で、明るい高齢社会としていくためにも、日頃からの健康管理が大変重要になっており、地域で働く医師達には、単に病を治療するだけでなく、その予防にまで携わることが求められるなど、期待される役割は多様化し、その重要性もますます高まるものと考えています。

全ての人々が安心して暮らせるまちづくりのため、日本医師会といたしましても、地域の医師達へのバックアップに今後も全力で取り組んで参る所存でおりますが、本日お集まりの皆様方にも、ぜひ、地域住民の方々に寄り添った形で医療を展開している全国の赤ひげ先生がますます活躍できますよう、なお一層のご支援・ご協力を賜りますことをお願い申し上げます。

また、本日は多くの医学生にも参加してもらっておりますが、ぜひ、受賞者の方々のお話を聞いて、地域医療に関わりたいという気持ちをより強めていって頂ければ幸いです。

結びになりますが、改めまして、共催の産経新聞社、ご後援の厚生労働省、フジテレビジョン、BSフジ、今回より特別協賛いただきました太陽生命保険株式会社を始め、本事業の実施にご尽力いただきました方々に、心より御礼申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。

受賞者の先生方、本日は誠におめでとうございました。

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