日本医師会 赤ひげ大賞

小冊子

第3回

祝辞
内閣総理大臣 安倍 晋三

「日本医師会 赤ひげ大賞」を受賞された皆様、本当におめでとうございます。離島、あるいは被災地、新興住宅など、さまざまな地域の方々に寄り添いながら、地域の健康を守っている受賞者の皆様に、改めてお祝いを申し上げます。安倍政権におきましても、かかりつけ医という大切な仕組みをしっかりと広く、国民の健康維持の仕組みとして定着させていきたいと思っているところです。大病院では、なかなか手が届かない、それぞれの地域の人々が持っているさまざまな課題、さまざまな問題に寄り添い向き合いながら健康維持をしていくことが、とても大切なのだろうと思います。特に、被災地や離島においては、大都市と全く異なる困難があるわけですので、地域の方々は皆様のような医師を本当に頼りにしているのだと思います。

そしてまた、高齢化が進んでいます。黒澤明監督の映画「赤ひげ」に情熱的な若い医師役として出演された加山雄三さんも77歳になられたそうです。みんなが、加山さんみたいに元気であればいいのですが、なかなかそうはいかないわけです。長いおつきあいのできる医師の存在は、体だけではなく、精神的な面でも、とても大切なのではないでしょうか。日本医師会と産経新聞社によって「赤ひげ大賞」がもうけられて、こうした医師の努力をきっちり評価するのは、すばらしいことです。健康な国、日本を作っていくうえにおいて、われわれも一生懸命がんばっていきたいと思います。受賞された皆様におかれましては、ますます地域の方々のためにがんばっていただきたいと思います。

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