日本医師会 赤ひげ大賞

小冊子

第13回

祝辞
厚生労働大臣 福岡 資麿

この度、栄えある「赤ひげ大賞」を受賞された5名の方々及び「赤ひげ功労賞」を受賞された14名の方々に対し、心からお祝いを申し上げますとともに、長年にわたり、地域に寄り添い、住民の健康を支え続けてこられたことに対し、心からの感謝と深い敬意を表します。

「日本医師会 赤ひげ大賞」は、地域に根差した「かかりつけ医」として、生命の誕生から看取りまで、病を診るだけではなく、予防や健康増進も含めて献身的な活動をされている医師の功績を表彰し、地域医療の大切さを広めるものです。

受賞者の皆様におかれましては、住民の診療と健康確保に日夜取り組んでこられたと伺っており、住民の健康を守るという強い使命感と行動力により、地域医療が支えられ、今日まで育まれたと改めて実感しております。

医療を巡っては、現在、人材確保、物価高騰、医療需要の急激な変化といった厳しい状況の中で、医療現場の皆様に日々ご尽力をいただいているところです。厚生労働省では、こうした目下の課題に対し、まずは、緊急的な支援のための補正予算の措置を早期に執行してまいります。

一方、将来に目を転じ、2040年頃を見据えると、医療・介護の複合ニーズを抱える高齢者の増大や、現役世代の減少、また、これに伴う在宅医療の需要や高齢者の救急搬送の増加が見込まれています。

こうした中で、来年度からは、「かかりつけ医機能報告制度」が開始されます。今回受賞された皆様や関係者の皆様のご協力を賜りつつ、地域ごとの取り組みの推進に努めてまいります。

さらに、在宅医療などを含め、医療全体をカバーする「新たな地域医療構想」を策定し、あわせて医師偏在対策や医療DXを推進するため、関係法案を国会に提出しました。関係者の皆様のご協力を賜りながら、より良い医療を目指して取り組みを進めてまいります。

最後になりますが、本事業を支えてこられた日本医師会及び産経新聞社を始めとする関係者の方々に改めて敬意を表するとともに、本日ご出席の皆様方のご健勝とご多幸を祈念いたしまして、私の挨拶といたします。

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