日本医師会 赤ひげ大賞

小冊子

第9回

選考委員コメント
羽毛田 信吾 委員

長年にわたって地域に根付いているか、そのためにどのような工夫をしてきたかを基準に選んだ。後進の育成への貢献についても加味したかったが、コロナ禍の状況ではなかなか難しかった。今回は、国の将来のためにもなる母子保健に貢献した医師も選ばれ喜ばしい。

向井 千秋 委員

毎回、“現代の赤ひげ先生とはどのような人か”と問いかけながら選考に参加している。コロナ禍の中、多くの住民が今回選ばれた医師を「赤ひげ先生」として頼ったと思う。若い医師たちが手本にすることで、日本の医療を支える人材に育っていくことを期待している。

檀 ふみ 委員

毎回、徹夜して選考資料を読み、どうしたらいいか分からなくなるほど悩むが、今年も “これだけ多くの素晴らしい医師が日本中にいるのだ”と思うと感動する。今年は、経験豊富な99歳の医師や小児科で貢献した女性医師など多彩な受賞者が選ばれ、よかったと思う。

ロバート キャンベル 委員

選考資料を読んでいると、各医師の活動の背景にあるコミュニティーが目に浮かんでくる。献身的な地域医療、新技術の発展への貢献という観点で選んだが、この賞を通じ、各地域の医療資源の制約の中でがんばる医師がもっと認知されることを願っている。

河合 雅司 委員

さまざまな分野の「赤ひげ先生」によって健康が支えられていることを考えると、選に漏れた医師も含め、私たちは感謝して受診しないといけない。21世紀は感染症の世紀となる可能性があり、かかりつけ医の重要性はますます高まっており、そのような観点で選考に臨んだ。

迫井 正深 委員

初めて選考に臨んだが、小児科の医師や99歳の医師のほか、都市部の医師も含まれ、あらゆる場で地道に取り組む医師が選ばれた。私も医師だが、医療は社会に寄り添い、社会が医療を支えるという本質に沿う素晴らしい賞で、忙しかったが選考に参加できてよかった。

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