日本医師会 赤ひげ大賞

小冊子

第8回

主催者挨拶
日本医師会 会長 横倉 義武

「日本医師会 赤ひげ大賞」は、地域医療の現場で長年にわたり地域住民に寄り添い地道に尽力されている先生方を「現代の赤ひげ先生」に見立て、その功労を顕彰することを目的として、平成24年に創設したものです。

「赤ひげ大賞」の名称の由来は、山本周五郎の時代小説「赤ひげ診療譚」にあります。この「赤ひげ先生」の実在のモデルは、江戸中期に貧民救済施設である小石川養生所で活躍した小川笙船と言われていますが、貧しく不幸な人々に寄り添い、身を粉にして働く頼もしい医師というイメージを思い起こす方も多いのではないでしょうか。

8回目となる今回から、より多くの先生方の功績を顕彰したいとの思いの下、「赤ひげ功労賞」を設けさせて頂き、18名の先生方を「赤ひげ功労賞」に、そして、5名の先生方を「赤ひげ大賞」に決定いたしました。

今回の表彰式は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で延期とせざるを得ませんでしたが、いずれの方もこの「赤ひげ」という名にふさわしい、各地域において、献身的に医療活動に従事され、患者さんの信頼も厚い方々ばかりであります。

今回の受賞者にも4名90代の方がおられますが、我が国では超高齢社会となり、人生100年時代を迎えると言われております。そのような中で医療に求められる役割もこれまでの病を治す医療だけでなく、予防にまで広がり、健康で暮らしていただく時間をいかに長くするかが大きな課題になっています。

全ての人々が安心して暮らせる、かかりつけ医を中心としたまちづくりの実現のため、日本医師会では今後も地域の医師達へのバックアップに全力で取り組んで参る所存です。

読者の皆さま方にも、ぜひかかりつけ医をもっていただくとともに、地域住民の方々に寄り添った形で医療を展開している全国の赤ひげ先生がますます活躍できますよう、なお一層のご支援・ご協力を賜りますことをお願い申し上げます。

末筆ではございますが、改めまして、共催の産経新聞社、ご後援の厚生労働省、フジテレビジョン、BSフジ、特別協賛いただきました太陽生命保険株式会社を始め、本事業の実施にご尽力いただきました方々に、心より御礼申し上げます。

受賞者の先生方、誠におめでとうございます。

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