日本医師会 赤ひげ大賞

小冊子

第7回

全国の赤ひげ先生へのメッセージ

全国の医師に対して寄せられた応援メッセージの一部を紹介します。

縁もゆかりもない土地に引っ越してきて子どもの検診に行ったのが先生との出会いでした。先生もおじいちゃん先生が亡くなり、病院を引き継いだばかりで緊張してましたよね。でも、優しくて丁寧な診察に子どもも私も安心して受診できました。特に注射の早さは子どもが泣く暇もないくらい(笑)。家族みんなが先生を大好きになりました。先日、数年ぶりに大学生になった息子が受診したら「大きくなったね」と。先生が覚えていてくれたことをとても喜んでいました。これからも私たちの家族の赤ひげ先生でいてください。私たちもこの地で先生がおじいちゃん先生になるまで一緒に歳を取っていきますからずっとよろしくお願いします!

だいこうママ(40代)

子どもの頃、私はマヌケな理由で、診療所へ連れていかれました。鼻の穴に、おもちゃの小さな玉を詰めて、取れなくなってしまったのです。着いてから1時間ほど経ち、やっと先生が現れました。後で知ったのですが、当日は休診日にも関わらず、先生は連絡を受け、趣味のゴルフを切り上げて私のためだけに帰って来てくれたのだそうです。幸い、すぐに玉をピンセットで取り出してくださり、「ピーナッツだったらもっと大変なことになってたよ」と笑顔で語りかけてくれたことを、いまでも覚えています。大人になり、趣味のゴルフを途中で切り上げることの大変さがよく分かりましたので、お礼状を差し上げる次第です。

みやま(20代)

私は、生まれた時からいま現在も、F先生にお世話になっております。私だけでなく、両親祖母、地域の人から、困った時はF先生。風邪はもちろん、ありとあらゆるどんな些細な症状でも、診察してくださいます。大先生は高齢でいらっしゃいますが、診察室に先生の姿があると、それだけで安心できます。現在若先生と一緒に、診察されておりますが、どうかお元気でいてください。優しく丁寧な診察ありがとうございます。小さな村の先生。往診もされてとても助かっております。どれだけの人が頼りにしていることか。これからもよろしくお願いします。

あられ(40代)
W先生へ

医師に対し恐怖と不信感を抱いてきた私に、医師も1人の人だと教えてくれたのは先生でした。「僕も葛藤してる」。人と人として向き合ってもらっていると感じた瞬間を、私は生涯忘れません。先生、いつも診察室の扉、ずっと手で押さえて待っててくれますよね。そして、私が座ると先生が座る。診察中は自ら動かれ、苦痛がないようにとの先生の優しさを感じ、胸が一杯になります。直ぐにしゃがんで、にっこりと患者と目線を合わせるのも、先生のお人柄だと感じています。どんな薬よりも、そのあたたかさに触れることで私は元気になり、癒されています。W先生と出会えて、私はとても幸せです。先生、ありがとう。

冬花火(20代)

受付時間は短いし待ち時間は長い。でもそれは患者とじっくり話すため。先生に会うとほっとします。ずっと私は、朝から晩まで気持ち悪く何を食べても吐いてしまう状態でした。元気になりたくて病院に行ってもどの先生にも心の問題と一言で片付けられ、薬を飲んでもよくならないから病院が大嫌いに。だけどこの先生は違いました。じっくり話を聞いてくれて、丁寧に検査もしてくれました。結果はいままでと同じでしたが、体に異常がない事に安心し心にも体にもあった薬を出していただいて、一気に回復したのです。私に快晴が続くようになったのはちょっとうるさい先生のおかげ!本当にありがとうございました。

おひさま(30代)

私の母親は私を育てるため、離婚してすぐにスナックで働き、飲めないお酒を毎日無理して飲んでいたので病気になっても当然の体で、病院にかかった時には糖尿病で、片目が見えなくなりました。その時、手術のため大きな町の病院にかかり手術した先生がたまたま、母の住んでいる町の病院に異動してきて以来、病院嫌いの母親ですが、精神面でも診てくれる大事な先生です。母もそうですが私も先生には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。母のことをよろしくお願いします。

いちぶん(50代)

こちらに引っ越してきてから30年通っているA医院。以前は医者嫌いで、辛くても市販の薬に頼っていたが、A先生に出会ってからは無理をすることがなくなった。好々爺のA先生に診てもらうだけで元気が出てくる。話をして、痛みのある部分に皺いっぱいの手を置いてもらうだけで楽になる。まさに「手当」。先日、A先生にそんな話をして感謝すると、笑顔で言われた。「患者さんが元気になることで、私も元気をもらう。お互いさまですよ」と。そしていつものように「お大事に」と私の目を見て微笑んでくれる。「ここはAIのない老いぼれ医院」と言うけれど、ここにはアイがある。気持ちを元気にしてくれるアイの力は偉大です。

タコタコ(70代)

1型糖尿病を患い、成人後も継続してM先生に診ていただいていたので、婚期を迎えても小児科患者だった私。結婚が決まった時、長年支えてもらったM先生に晴れ姿を見てもらいたいと、強く思った。市立病院の小児科部長である超多忙なM先生が、一患者の結婚式に、時間を割いて来てくれるだろうか。「披露宴にご招待したい」と、正直不安ながら恐れ多くもM先生に伝えたら、「行く行く!」というまさしく二つ返事で喜んでくれ、式当日も、病院で仕事を済ませ、急いで来てくれた。主治医であることは伏せ、幼少時のかかりつけ医として参列してくれたM先生の、ワインで頬を赤くした顔と嬉しい二つ返事が、忘れられない。

かず(40代)
page top