日本医師会 赤ひげ大賞

小冊子

第7回

主催者挨拶
日本医師会 会長 横倉 義武

本日ここに、ご関係の多くの皆さまのご出席のもと、第7回「日本医師会 赤ひげ大賞」の表彰式を行わせていただきますことを心から感謝申し上げます。

「日本医師会 赤ひげ大賞」は、地域医療の現場で長年にわたり地域住民に寄り添い地道に尽力されている先生方を「現代の赤ひげ先生」に見立て、その功労を顕彰することを目的として、平成24年に創設したものです。

「赤ひげ大賞」の名称の由来は、山本周五郎の時代小説「赤ひげ診療譚」にあります。この「赤ひげ先生」の実在のモデルは、江戸中期に貧民救済施設である小石川養生所で活躍した小川笙船と言われていますが、貧しく不幸な人々に寄り添い、身を粉にして働く頼もしい医師というイメージを思い起こす方も多いのではないでしょうか。

7回目となる今回、大賞を受賞された5名の先生方は、いずれも各地域において、献身的に医療活動に従事され、患者さんの信頼も厚い方々ばかりであります。

我が国では、超高齢社会を迎え、「人生100年時代」が到来しようとしており、健康で暮らしていただく時間をいかに長くするかが大きな課題になっています。日本医師会では、健康長寿社会を実現するためには、「予防・健康づくり」に力点を置いた医療が必要と考えており、地域で働く医師達にも、単に病を治療するだけでなく、その予防にまで携わることを求めておりますが、国民の皆さんにも、ぜひ、何でも相談できるかかりつけ医をもってもらいたいと思っています。

すべての人々が安心して暮らせるまちづくりの実現のため、日本医師会といたしましても、地域の医師達へのバックアップに今後も全力で取り組んで参る所存でおりますが、本日お集まりの皆さま方にも、地域住民の方々に寄り添った形で医療を展開している全国の赤ひげ先生がますます活躍できますよう、なお一層のご支援・ご協力を賜りますことをお願い申し上げます。 また、本日は多くの医学生も参加されております。受賞者の方々のお話を聞いて、地域医療に関わりたいという気持ちをより強めていただければ幸いです。

結びになりますが、改めまして、共催の産経新聞社、ご後援の厚生労働省、フジテレビジョン、BSフジ、特別協賛いただきました太陽生命保険株式会社をはじめ、本事業の実施にご尽力いただきました方々に、心より御礼申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

受賞者の先生方、本日は誠におめでとうございました。

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