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第7回

選考講評
日本医師会 常任理事 城守 国斗

受賞者の皆さま、おめでとうございます。

第7回「日本医師会 赤ひげ大賞」の選考経過のご報告ならびに講評を述べさせていただきます。

第7回「日本医師会 赤ひげ大賞」の選考につきましては、昨年5月18日、日本医師会より都道府県医師会宛てに推薦依頼文書をお送りし、19の医師会から総勢20名のご推薦をいただきました。

選考に当たりましては、先ほどご紹介のありました9名の選考委員で審査を行い、その結果を基に、11月29日、日本医師会館で選考会を開催させていただきました。その後、本年1月9日に、今回の結果を公表し、本日の表彰式を迎えるにいたりました。

引き続き、選考の講評を述べさせていただきます。

各都道府県医師会よりご推薦をいただきました20名の先生方はすべて、本賞に値する素晴らしい活動を地域で続けてこられた方々ばかりであり、選考には困難を伴いましたが、その中で特に選考委員の目を引きましたのが、今回、大賞を受賞されました5名の先生方でありました。

「地域医療」という言葉が一般的でない時代から、地域住民に寄り添う姿勢を貫き、山間地域の医療と福祉の向上を牽引されている秋田県の大里祐一先生、「最期まで我が家で過ごせるまちづくり」をライフワークに、多施設・多職種と連携の下、在宅医療の推進に組織的に取り組んでこられた神奈川県の千場純先生、治療困難で生活障害の重い神経難病患者に対する在宅医療の提供に尽力し、地域における退院後の受け皿の役割を担い続けている新潟県の堀川楊先生、身体だけでなく、患者一人ひとりの心にまで寄り添った医療を93歳になったいまでも現役の医師として実践されている長野県の橋上好郎先生、子どもの発育支援から高齢者が安心して介護を受けられる場所づくりまで、幅広い知識と情熱を持って地域医療に取り組んでおられる熊本県の緒方俊一郎先生、先生方は、病気だけではなく、患者さんやそのご家族が暮らしている地域まで診ておられ、まさに医療でまちづくりを実践する現代の赤ひげ先生の心意気に大変感動いたしました。

高齢社会を迎え、往診、在宅医療、看取りなど現場の先生方のご苦労は絶えないこととお察ししますが、日本の医療を支えていらっしゃるのは、今回受賞された先生方をはじめとした地域医療に従事する先生方なのです。

本賞が、そのような先生方の励みとなり、地域医療の充実へとつながることを願っております。ありがとうございました。