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第7回

祝辞
内閣総理大臣 安倍 晋三

本日、栄えある「日本医師会 赤ひげ大賞」を受賞された皆さま、誠におめでとうございます。また、支えてこられた家族の皆さまにも心からお祝い申し上げます。

「赤ひげ大賞」は、地域で活躍されてきた医師にスポットを当て、地域医療の大切さを広める事業として創設され、今年で第7回を迎えました。

今回、受賞された皆さまは、過疎化や高齢化が進む地域において、在宅医療の提供を通して住民に寄り添ってこられた方々、地域における難病患者の退院後の受け皿を担い続けている方、学校医から介護老人保健施設まで、地域に密着した医療を実践している方々と伺っております。

長年にわたり地域住民の健康を支え続けている皆さまの崇高な使命感と行動力は、まさに現代の赤ひげ先生であり、全国30万人いる医師たちの鏡となる存在だと思います。そして、皆さまの受賞は、全国津々浦々で地域医療に携わっていらっしゃる医師の方々の励みとなるものです。

世界に先駆け超高齢化社会を迎えた我が国では、人生100年時代の到来を見据え、健康を維持しつつ長寿を全うされる、健康長寿社会の実現が大きな目標となっています。

その目標を達成するためにも、国民一人ひとりが、住み慣れた地域で暮らし、活躍するための「安心」が必要であり、それを支えるのは、地域の方々にいつも寄り添い、頼りにされる皆さまのような「かかりつけ医」の存在です。

今後、イノベーションの波が大きく押し寄せてくる中で、医療の果たすべき役割はさらに大きく変化していくことが予想されますが、どんなに科学が進歩しようとも、一人ひとりの国民が抱える健康管理や、患者が直面する治療と生活の質の確保は、技術や理論だけで解決はできません。地域にいる赤ひげ先生でなければ解決できないこうした課題に対応するためにも、「かかりつけ医」を中心として、身近なところで、医療・介護が切れ目なく提供される体制の構築を、横倉会長はじめ日本医師会とも協力しながら進めて参ります。そして、世界に冠たる国民皆保険制度を次の世代に引き継いで参ります。

「赤ひげ大賞」事業がますます発展されること、また、皆さま方のますますのご活躍をお祈り申し上げて、私の挨拶といたします。