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第6回

選考講評
日本医師会 常任理事 道永 麻里

受賞者の皆様、おめでとうございます。

第6回「日本医師会 赤ひげ大賞」の選考経過のご報告並びに講評を述べさせていただきます。

第6回「日本医師会 赤ひげ大賞」の選考につきましては、昨年5月16日、日本医師会より都道府県医師会宛てに推薦依頼文書をお送りし、26の医師会から総勢31名のご推薦をいただきました。

選考に当たりましては、先ほどご紹介のありました9名の選考委員で審査を行い、その結果を基に、10月6日、日本医師会館で選考会を開催させていただきました。

その後、11月22日に、今回の結果を公表し、本日の表彰式を迎えるに至りました。

引き続き、選考の講評を述べさせていただきます。

各都道府県医師会よりご推薦をいただきました31名の先生方は全て、本賞に値する素晴らしい活動を地域で続けてこられた方々ばかりであり、選考には困難を伴いましたが、その中で特に選考委員の目を引きましたのが、今回、大賞を受賞されました5名の先生方でありました。

過疎高齢化が進む中山間地域の特別豪雪地帯という厳しい環境の中で、昭和34年から現在に至るまで住民の健康保持に尽力されている新潟県の藤巻幹夫先生、地域唯一の救急告示診療所として25年間昼夜を問わず救急医療に取り組んでこられた静岡県の河井文健先生、住み慣れた地域での看取りに力を入れるとともに、高齢者の生活支援も行っている岡山県の塚本眞言先生、学校医として自費で血液検査を行うなど次世代を担う児童・生徒の生活習慣病予防に尽力された香川県の松原奎一先生、34年間かかりつけ医として24時間体制で診療や往診を行い、住民の治療から看取りまでかかわり続けておられる佐賀県の水上忠弘先生。

先生方は、病気だけではなく、患者さんやそのご家族が暮らしている地域まで診ておられ、まさに医療でまちづくりを実践する現代の赤ひげ先生の心意気に大変感動いたしました。

また、先ほど横倉会長のあいさつにもありましたが、「未曾有の被害をもたらした東日本大震災の復興は未だ道半ばである現状を忘れてはならない」との選考委員の強い思いから、震災の際に自らも被災されながら、被災者の治療に当たられた宮城県の鎌田眞人先生と佐藤徹先生のお二人には今回のみの特例として「選考委員特別賞」を贈り、その活動を顕彰することといたしました。

本賞が、地域医療に従事する先生方の励みとなり、地域医療の充実へとつながることを願っております。

ありがとうございました。